四つ葉会会長あいさつ

2023年4月吉日

 

はじめまして、こんにちは。佐藤優と申します。

本年4月より、大分県立看護科学大学同窓会「四つ葉会」の会長に就任いたしました。あまり大学に帰ってくるタイプではなかったのですが、ご縁で巡ってきたこの機会を前向きに捉えて、これから4年間、精一杯務めて参ります。

 

自己紹介をさせていただくと、私は第7期生として2004年に入学、アルバイトやボランティアなど学外の活動を存分に満喫しながら2008年に無事、卒業しました。大学時代に出会った「国際保健」を仕事にすると決心し、公衆衛生を学ぶべく行政保健師として感染症や生活習慣病の部署を経験しました。その後、大学院や教員を経て、現在は福岡県久留米市、聖マリア病院の国際協力事業に携わっています。NPO/NGOとして、開発途上国における人々の健康課題の解決、在留外国人の保健医療サービスへのアクセス改善に取り組んでいます。

 

 最近、事業を通じて強く感じることがあります。それは、世界がより多様に、複雑になっているということ。昭和生まれの私の記憶では、テレビ番組やスポーツなど多くの仲間が共通の関心事を持っていて、選ぶほどの話題もありませんでした。一方現在は、様々なエンターテイメント・趣味がありますし、YouTube等でニッチな業界の情報も簡単に得られるため、隣にいる人が全く知らない話題を話しかけてくることもしばしば。開発途上国の農村部でさえスマートフォンが普及して、私なんかよりもずっと上手にSNSを使いこなしていたりするわけです。この中で、どのように健康という一つのテーマに関心を持ってもらえるか、いささか困難な課題にいつも直面しているわけですが、これらを通じて、一人ひとりが大切にしている「生き方」も多様で、複雑になっている印象を覚えます。

 

さて、同窓会の話に戻りますと、現在は第25期生までいらっしゃるそうです。同じ大学で学んだ仲間が、2,000人近くいると想うと少し胸が熱くなります。とはいえ、前述のとおり、一人ひとりが多様なのだと思います。母校に帰ることを楽しみにしている人も、ときどき母校を思い出す人も、きっと多様な在り方の一部であり、そのような多様性を前提として同窓会のカタチを考えていくことも大切なのかなと、ふんわり考えています。

 

4年間はあっという間かもしれません。在校生や卒業生、役員の方々や教員の皆様のご意見・ご指導をいただきつつ、同窓会を守り、育てていけるよう、役割を全うさせていただきます。皆様のご支援・ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

佐藤 優(第7期生)

現職:社会医療法人 雪の聖母会 聖マリア病院

   兼務 特定非営利活動法人ISAPH